苔の育成レポート スギゴケの増やし方⑤ 蒔きゴケ119日目 20150628
2016/04/29
乾燥させたスギゴケを粉砕したものを蒔きゴケし、露地栽培の様子を観察し始めてから今日で119日目。前回のレポートから少し空きましたが、観察自体はほぼ毎日しています。梅雨に入り、雨の日が多いので私の手による散水は1か月以上していません。前回のレポートの時は新芽がだいぶ観察できましたが、その後どのようになっているでしょうか。
雑草の中に混じって力強く生長しています!
写真の通り、今では雑草だらけになっています(笑)。
ゴールデンウィーク明け頃から雑草がにょきにょきと顔を出し、あれよあれよと言う間に雑草に覆われていきました。わざと放置しています。(クリックで画像拡大)
混ざっているハイゴケも目立ってきましたね。前回のレポートの時、このハイゴケは別のところに植えつけているものの断片が飛んできたのではと書いていましたが、量的におそらく購入した『苔の種』に混じっていたと思われます。私はハイゴケとスギゴケの共存は成り立つと考えている派なので取り除くことはしません。
雑草を放置している理由
「なぜ雑草を抜かないの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、放置している理由は2点あります。
一つ目は雑草を引き抜くと、苔が動いて定着しにくくなってしまうためです。スギゴケは仮根という土壌に体を固定させるための根のようなものを地中に伸ばしていきます。草を引き抜くと少なからず土を掘り起こすことになるため、スギゴケが動いてしまいます。ある程度生長していればきちんと埋め戻せば良いのでしょうが、まだ新芽を出して間もない状態ではひょっとしたら苔が動いたことにより、仮根から乾燥してしまうリスクがあります。
「では除草剤を使えば?」という疑問が浮かびます。二つ目ですが、いくら苔には影響が少ないと言われているプリグロックスでも、苔への負担は全くないとは思えません。確かに、以前の記事の中でもプリグロックスを使用しても変色などは見られませんでした。しかし、プリグロックスも濃度が濃かったり、散布量が多すぎたりすると変色したという他の方が書いた記事を見たことがありますので、少なからず負担になるのでしょう。ということは、まだ新芽のうちはよりその負担が大きいのでは、と私は個人的に考えているのです。
上記の理由により、雑草だらけの状態(しかも来訪客が通るアプローチです!)は醜いのを承知で放置しています。計画としては7月中に一度鋏で地表部の雑草を刈り取り、また生えてくるのでそれを梅雨が明けてからプリグロックスで枯らす考えです。
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レポートは続きます。
<続きを読む>
→苔の育成レポート スギゴケの増やし方⑥ 蒔きゴケから13ヶ月経過
<前回のレポートを読む>
→苔の育成レポート スギゴケの増やし方④ 蒔きゴケ52日目 20150422
→蒔きゴケ(まきゴケ)用の「苔の種」の作り方
→苔の植えつけ ②蒔きゴケ法(まきゴケ法)
→苔の種類ごとのおすすめ培養土
→苔庭の育て方・年間管理〈スギゴケ〉
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