蒔きゴケ(まきゴケ)用の「苔の種」の作り方
2016/03/16
少量の苔から多くの苔を生産したり、既存の苔に新芽を出させるために『苔の種』を蒔いて育てます。いわゆる蒔きゴケ法です。『苔の種』はネット通販で購入することが可能です。私も追い蒔き用などで今でも市販の『苔の種』を買っています。だいぶ自宅の苔たちが育ってきたので、時々その苔を採取して自作の苔の種をつくるようにもなりました。
今回は自分で「苔の種」をつくる場合のつくり方をご紹介します。
苔の種は「two-step」で簡単につくれます
STEP1 生苔を用意する
今回用意したのは、知り合い宅の庭に立派な群生をつくっていたスナゴケです。お願いをして採取させていただきました。ただ、ハイゴケもだいぶ混ざっていますので、「スナゴケ・ハイゴケの2種混合」の苔の種を作ります。
(クリックで画像拡大)
STEP2 生苔をもみほぐす
▼私は粉砕機を持っていないので、手でもみほぐします。少し可哀想ですが、時々ぶちぶちと苔をちぎっていきます。ついている土や紛れ込んでいる枯草なども取り除かずにそのまま一緒でもかまいません。
▼苔がほぐれました。手で細かくするのは限度がありますので、おおざっぱに細かくしてあります。
これで苔の種の完成です。特に写真付きで解説する必要もなかったと言われればそれまでですね。
生ゴケをほぐしただけのこの状態でも蒔きゴケ法で増やすことは可能です。私の自宅のメインの庭でハイゴケ部分は、生のハイゴケをほぐしたものを蒔いて育てたものなので確かです。
しかし、市販されている『苔の種』はカラっカラに乾燥したものが届きます。発送途中で蒸れないように乾燥させているのでしょうか?それとも乾燥させた方が発芽率が高いのでしょうか?私も正直わかっていません(笑)。ある解説では、乾燥させるのはより細かく粉砕しやすくなるから、とのこと。でも、商品としての『苔の種』を販売しているところは、粉砕機で粉砕しているでしょうから乾燥していなくてもそれなりに細かく粉砕できそうな気がします。
こうなったら自分の目で確かめるしかありません。「①生ゴケをほぐしただけのもの」「②それを乾燥させたもの」「③それをさらに細かく粉砕したもの」の3種類の苔の種を用意し、発芽や成長に何か差が出るかどうか。
実験のために、もうワンステップ工程を増やします。
↓↓↓
STEP3 乾燥させる
もみほぐした苔を、日の直接当たらない場所で数日間陰干しします。
▼1週間程度乾燥させた苔の種です。だいぶカラカラになっています。
ハイゴケは乾燥しても縮れにくい性質があるので原型をとどめていますが、スナゴケは縮れて黒っぽい棒状になっています。すみません、アップの写真を撮るのを忘れてました。
この乾燥させた苔をさらに手でもむと、確かに生ゴケをほぐした時よりもスナゴケはポロポロと細かくしやすい感じでした。ただハイゴケはもんだだけでは細かくならなかったので指でつまんでちぎりました。ちぎった感触は生ゴケの時よりもちぎりやすくなっていました。
関連記事)まきゴケ用の苔の種(タネ)は、なぜ苔を乾燥させた上に粉砕してつくるのか?
これで予定していた3種類の苔の種が用意できました。
①生ゴケをほぐしたもの
②生ゴケをほぐし、1週間ほど乾燥させたもの
③上記②をさらに細かく粉砕したもの
どの苔の種が一番良い苔の種なのか?
この3つの栽培比較の記録は「苔の育成レポート」で報告していきます。果たして何か差は出るのでしょうか?
よろしければぜひこちらもチェックしてみてください。
→ 苔の育成レポート スナゴケ・ハイゴケの増やし方
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