【苔の育成レポート】土の替わりにコーヒーかすを使って苔を育ててみる①
2016/03/31
私は、苔と共に大好きなのがコーヒーで、職場でも自宅でも、コーヒーを毎日3~4杯以上は飲みます。おそらく母親が大のコーヒー好きで、小さいころから常にコーヒーの香りをかいできたことが大きく影響しているのだと思います。
自宅でコーヒーを飲むときは毎回ドリップしているのですが、前々からドリップした後のコーヒーかすをみる度に「何かうまく利用できないものかなぁ」と思っていました。コーヒーかすには消臭効果や防虫効果があるらしいことは知っていますが、普段色々なやり方で苔の栽培を試している私としては、何かと苔とうまく絡めたいところ。
そこで、意を決して(?)「コーヒーかすを土の替わりに使って苔は育つか?」という実験をしてみることにしました。
コーヒーかすにまきゴケしてみた
1ヶ月ほどかけて、コーヒーかすをためてみたところ、目分量でおよそ2リットルくらいのコーヒーかすがたまりました。上の写真をみると、色味といい質感といい、黒土っぽくみえますよね。でも、コーヒーかすはとても軽く、水持ちも水はけも良さそうです。
ためたコーヒーかすはしばらく天日干ししてから使用することにしました。
ハイゴケのまきゴケで、屋外管理と室内管理の実験スタート
今回、このコーヒーかすを使った実験は、プランターを使った屋外管理、そしてガラス容器を使った室内管理という2種類で行っていきます。
苔は、生長が比較的早いハイゴケを選びました。庭で育てているハイゴケを採取し、細かく切り刻んで蒔く「まきゴケ法」で発芽や生長を観察していきます。
屋外用:プランター栽培
(クリックで拡大)
詳しいまきゴケ法の手順は、「苔の育成レポート スナゴケ・ハイゴケの増やし方① 20150320」をご覧ください。
このプランターは直接日光のあたらない場所で、雨がかかる場所に放置します。よほど乾燥した日が続く時だけ水やりをし、できるだけ過保護にはしないようにします。
室内用:ガラス容器栽培
100均で買った蓋付のガラス容器を使用します。密閉型の容器の場合は、下の写真のように蓋についているパーツを取って密閉機能を取り去ってしまいます。
苔を蒔いたら、苔の上からうすくコーヒーかすをかけてやり完成です。
ついでにティーバッグの茶かすでも試してみる
たまたまキッチンの流しに、出がらしのティーバッグがあったので茶かすでも実験してみることにしました。ちなみにルイボスティーです。
茶かすは量があまりなかったので、ガラス容器を使った室内管理分のみ作製しました。
苔を増やすことができるか観察
今回の実験はただの遊び心ですが、しばらく発芽状況などを観察し「苔の育成レポート」シリーズでご報告していきます。
もし、コーヒーかすや茶かすでも、何の問題もなく発芽して生長することが観察できれば、これらは苔の培養土をつくる際の土壌改良材としても使っていけることになります。どんな結果になるか楽しみです。
→蒔きゴケ(まきゴケ)用の「苔の種」の作り方
→苔の植えつけ ②蒔きゴケ法(まきゴケ法)
→苔の種類ごとのおすすめ培養土
→苔庭の育て方・年間管理<ハイゴケ>
→苔庭の育て方・年間管理<スナゴケ>
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