【苔の図鑑】スギゴケとは(杉苔、スギゴケ科)
2016/03/05
スギゴケ(杉苔)の基本データ
■分類:スギゴケ属 < スギゴケ科 < スギゴケ目 < スギゴケ網 < マゴケ植物門
■分布:九州~北海道、世界
■場所:低地~高山の明るい地上
■仲間:コスギゴケ、タチゴケ、ハミズゴケ
■特徴:色は黄緑~緑。直立性で茎に厚く細い葉が並び、杉のように見える。年に3~5cm伸びることもあり、発達したコロニーでは高さ20cmに達する場合もある大型の苔。
「日本庭園」「苔庭」で第一想起される、苔園芸の王様
スギゴケは苔の中でも大型で、硬質な葉と直立したその堂々とした姿は、日本では古くから苔庭に使用され愛されてきました。その流れは今も変わらず、「苔庭にするならスギゴケ」と考える人が多く、日本で最も流通している苔がスギゴケです。苔園芸の場面でよく使用される、一般的に「スギゴケ(杉苔)」と呼ばれている種類はウマスギゴケ(馬杉苔)かオオスギゴケ(大杉苔)がほとんどです。どちらも性質はほぼ同じで、一見みただけでは違いはわかりにくく同様に扱われることの方が多いようです。
近年では人工生産したスギゴケのマットを貼りゴケ法により少ない労力で簡単に苔庭を完成させることができるようになり、一般家庭でもDIYでスギゴケの苔庭づくりをする人は増えています。
人気があるのに、失敗が多いのもスギゴケ
知識があまりないまま庭に苔を植えつけるため、変色や消滅などの現象が数多く見られ、苔庭づくりを途中であきらめてしまうことが多いのも事実です。主な原因は、大型な種類がゆえに乾燥などの影響を受けやすいため、風の強い地域や空気が乾燥しがちな地域ではスギゴケが定着しにくいという話があります。日本海側は比較的スギゴケを育てるのに適した環境の地域が多く、新潟などはスギゴケの生産が盛んですが、一方、太平洋側や関東では苔庭へのスギゴケの採用を推奨しない造園会社もあるようです。
どの種類の苔もそうですが、苔を元気に育て増やすためにはとにもかくにも「適切な環境下」に植えつけることです。それが難しいのであれば、少しの工夫で「適切な環境に近づける」、もしくは、自宅の庭の中でスギゴケが好みそうな場所があれば「部分的にスギゴケを採用し、他の種類の苔と貼り分ける」ことで一般家庭でもスギゴケを育て鑑賞して楽しむことは可能なはずです。
スギゴケの育て方、管理について
私も自宅の庭、中庭、アプローチなど様々な環境下での育成にチャレンジしています。「管理が難しい」というイメージが持たれやすいスギゴケを、工夫次第で「意外と管理が楽」「自宅でも育てられるものだ」と思っていただけるようになればと、当サイトでは、スギゴケの育て方に関する情報の発信だけでなく、私が自宅で実践しているスギゴケの育成レポートも発信しています。
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以下に、スギゴケの育成やスギゴケの苔庭づくりの参考にしていただきたい記事の一覧を載せておきますのでぜひ参考にしていただければと思います。
【スギゴケの育成・庭づくりの参考記事】
▼スギゴケの植えつけから管理までの基本情報です
スギゴケの庭・年間管理
▼スギゴケによく見られるトラブルとその対策について解説しています
苔庭に貼りゴケしたスギゴケが枯れるのはなぜ!?
▼スギゴケの植えつけに適した培養土の配合を解説しています
苔の種類ごとのおすすめ培養土
▼私が自宅で「スギゴケの種」を蒔いて育成しているレポート記事です
スギゴケの育成レポート(蒔きゴケによる杉苔の増やし方)
【苔庭づくりの基本情報の参考記事】
●苔を育てるために押さえておきたいポイント
●苔に肥料は必要なの?
●初心者でも失敗しない、市販の苔の選び方
●苔庭の目土入れをおすすめする理由
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