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苔を育てるために押さえておきたいポイント

      2016/03/05

 
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苔が好きな人は、身近な苔の観察だけでは飽き足らず、苔庭やテラリウム、苔盆栽など苔を自分で育てて観賞したくなるものです。
今回は、苔を育てる際に頭に入れておきたい苔の育て方のポイントについてまとめてみました。記事が長くなったので、《前編》《後編》に分けました。当記事の最後に《後編》へのリンクを貼っておりますので、合わせてご覧くださいね!

苔が元気に育つ条件を理解する

どんな植物でもそうですが、その植物が求めている条件を理解して育ててあげることで、元気に育ち殖えていきます。ですが、観賞用に栽培しようとするとつい観賞する側の都合に合わせて置き場所を選んだり、水やりの回数を決めたりしがちです。
性質が剛健で、ある程度雑に扱ってもそれなりに元気な姿を保ってくれる植物もありますが、苔に関してはなかなか融通が利かない種類が多いです。庭に植え付けてもやがて消えてなくなってしまうことも少なくありません。
失敗しない苔の育て方のポイントは「日照」「湿度」「水やり」の3点です。意図的に自宅の庭に植えつけたり、テラリウムの飾りに採用したりした場合、すべてを完璧な条件にするのは難しいかもしれませんが、できる限り最適化してあげることで、苔は健康的に育ち、そして増やすことができます。前述の3点をしっかり理解し、育てたい苔ごとに最適に近い環境を用意してあげられるよう心掛けましょう。

日照条件を理解する

苔には、種類ごとに生育に適した日照条件があります。日照の段階をざっくり分けると日照量の多い順で下記のようになります。

全日照 : 1日の半分以上日光があたる

全日照を好む苔の代表格はスナゴケです。そのため、ビルなどの屋上緑化への利用に注目されています。スギゴケも全日照でも育ちます。
全日照では乾燥しがちになりますが、水やりには注意が必要です。水やりについては後述します。

半日陰(半日照) : 1日のうち数時間〜半日程度日光があたる

スギゴケやハイゴケ、フデゴケなど半日陰で育つ苔は多くあります。ただ、半日陰と一言で言っても日照時間に幅がありますので本来はさらに細かく分類した方がいいのかもしれません。
半日陰の環境を考える場合、できれば午前中に日光があたり、午後の西陽が当たらない方が良いでしょう。夏の西陽は強烈で、極端な乾燥を生んだり、葉焼けを起こしたりします。

明るい日陰 : 直接日光は当たらないが明るい

カモジゴケやハイゴケなど1日中安定した湿度を好む苔が多いようです。

日陰 : 1日中薄暗い

建物に四方囲まれた場所や森林の中などです。代表的な苔は、ホソバオキナゴケやヒノキゴケです。
この日照条件の場所は比較的湿度が高いことが多いですが、ホソバオキナゴケは厚く盛り上がったコロニーを形成するため、あまりジメジメしていると蒸れることがあるのでほどよく風通しがある方が良いでしょう。
<日照条件と苔 イメージ >
日照と苔

湿度条件を理解する

多くの苔が湿潤を好みます。しかし、湿度を家庭でコントロールするのはなかなか難しいのが実際のところです。現実的にできる対策として主に次の3点をご紹介しておきます。

  1. 風が入り込まないようにする
  2. エアコンの室外機の近くには設置しない
  3. 保水力のある土壌に改良する

1. 風が入り込まないようにする

空気に流れがあると乾燥しやすくなります。かと言って、庭に風を全く入れないようにするのも難しい話ですので、フェンスや生垣を設けて少しでも地表面にダイレクトに風があたることを避けましょう。
特に冬場の北風は天敵です。
あと、樹木の根元も雨が当たらず乾燥しやすいので注意しましょう。

と言いつつ、私の自宅の東側にある自作苔庭はちょっとワケありで風を防ぐようなフェンスを立てていませんが、苔は順調に定着し繁殖もしています。水やりをしっかり管理しているということもあると思います。
ただし、蒔きゴケしたスギゴケは新芽はポツポツ出ているものの、ほとんど増えません。乾燥しているからでしょう。ほとんどハイゴケとスナゴケで構成されています。ハイゴケとスナゴケのたくましさには助けられています!下草や石で風が当たりにくい場所に植えつけたスギゴケはなんとか育っています。

一応、北側には屋外用の物置を置き、南側にはラカンマキの生け垣にしていますが、東側のお隣のさんとの境界はつーつーなので風はビュービュー吹き込むのです(笑)。早くフェンスをたてたいのですが。。

2. エアコンの室外機の近くには設置しない

マンションのベランダで苔を育てる際にやってしまいがちなマンションあるあるです。室外機の近くはとても乾燥します。室外機の正面以外で風が直接当たらなくても、ベランダの手すりなどに反射して周辺は意外と乾燥するものです。
室外機の近くには置かない、もしくは出来る限り室外機より高い位置で設置出来るようにしましょう。

3. 保水力のある土壌に改良する

ハイゴケやスナゴケのように土壌を選ばない苔もありますが、コンクリートやガラスの上で育てる場合でない限り、何かしら土的なものの上で育てるでしょう。
土壌には黒土やバーク、赤玉小粒など保水力を上げるものを混ぜ込みましょう。土壌に適度な保水力があることで、土中の水分が気化し、それを苔が吸収できます。
ただし同時に水はけも良くしておきましょう。保水力が強すぎてもジメジメしてカビの発生の原因にもなりますし、苔が蒸れて枯れる原因にもなります。水はけは川砂やバーミキュライトを混ぜ込みます。
1から土壌づくりをするときは、黒土or赤玉小粒:川砂:ピートモス:バーミキュライト=3:3:3:1  を基本にして、育てる苔の特性に応じて配合バランスを変えてみるといいでしょう。

『水やりのタイミングと回数に注意する』は後編で解説しています。
苔を育てるために押さえておきたいポイント《後編》へ

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