ミズゴケの代わりに“業務用ウェス”を使った苔玉の作り方
苔玉に植物を一緒に植える場合、一般的には植物の根鉢の周り乾燥ミズゴケを水で戻したものや、ケト土で包み込んで丸い形をつくります。しかし、ミズゴケだと何度も水やりを繰り返しているうちに、根鉢の用土が流出してしまうことがあります。ケト土は一度乾燥してしまうとカチンコチンに固まってしまって、水を吸いにくくなるという性質があります。
そこで最近は布を根鉢に巻く苔玉作りを推奨する苔玉教室なども増えてきました。布であれば水分を含みやすいですし、織ってあるのでミズゴケに比べると用土が流出しにくいというメリットがあります。また、何より苔玉の形を作りやすいのが特徴です。
私は布の替わりに、パルプでできた「業務用ウェス」を使っていますのでご紹介します。
業務用ウェスなら加工しやすく、安価!
私が使っているのは、ホームセンターやネット通販で簡単に手に入れることができる「「キムタオル」という商品で、通常は水や油をふき取るためのウェスとして使われるものです。
パルプでできていますが、キッチンペーパーのように水に溶けることがありません。また、紙でできていますから、苔玉作りの際には、余分な部分などハサミで切ることが可能です。布やガーゼなどの場合、ものによっては切ったりするとそこからほつれてモロモロになることがありますが、キムタオルならその心配がありません。
業務用ウェスを使った苔玉の作り方
作り方、といってもミズゴケや布を使う場合となんら変わりありません。
準備するもの
◎『キムタオル』(水や油拭き用のウェス)
◎コケ(今回はハイゴケ・スナゴケの混合)
◎園芸用の綿の糸
◎植物(アジアンタム)
写真に「ネルソル」というものが写っていますが、これは水で練ると粘り気が出て、団子状に固めることができる商品です。
今回は結局「ネルソル」を使用しませんでしたが、苔玉を大き目に作りたい時や、植物の根鉢の周りをもっときれいな丸型にしたい時などに使えます。ケト土のように手が真っ黒になることもありません。ネルソルそのものはピートモス・バーミキュライト・ゼオライトなどでできているのでまさに園芸用土そのもの。水持ち・水はけのバランスが良いので使い勝手の良いおすすめの商品です。
この「ネルソル」を使った苔玉作りは、「【初心者にやさしい】 苔と植物を分けて育てられる苔玉の作り方」で紹介しています。
作り方手順①:植物の根鉢をキムタオルで包む
私が使用しているキムタオルは4重になっていますがそのまま使います。
根鉢をキムタオルで包んでください。この時に「丸く!」と意識しすぎてあまり強く手で根鉢を握り固めないようにしましょう。キムタオルで包んだ時に真ん丸でなくても、あとで苔で包んだ時に形を整えることができます。
作り方手順②:苔を、園芸用の綿糸を使って巻き付ける
今回使用した苔はハイゴケ(一部にスナゴケが混ざっている)です。庭に生えているものを採取したので、「ハイゴケのマット」のようにきれいではありませんが…。
これで完成です。
綿の糸は、苔の生長と共にやがて目立たなくなります。
苔玉はインテリアとして楽しまれてはいますが、基本的には『屋外で管理するもの』ですよ!
他にも苔玉に関する記事をあげておりますので、よろしければ参考にしていただければと思います。
→苔玉を枯らしてしまう、初心者にありがちな5つの先入観
→初心者に優しい苔玉の選び方とは?育てる難易度ランキングでみる苔玉の種類
→苔玉の育て方で水やりと施肥、置き場所以外に忘れてはいけない大事なこと
→【初心者にやさしい】 苔と植物を分けて育てられる苔玉の作り方
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