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苔玉を枯らしてしまう、初心者にありがちな5つの先入観

      2016/04/10

 
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小さな緑の癒し、部屋の中で四季を感じるグリーンアイテムとして苔玉が人気です。簡単に作れますし、身近なところで買えるようになったのも普及した大きな要因でしょう。しかし一方で、初心者の方ほど2〜3ヶ月で植物を枯らしてしまったり苔が変色して醜くなってしまうことがよくあります。
今回は、苔玉を枯らしてしまうことにつながる間違った”先入観”についてです。

苔玉の育て方に先入観を持っていませんか?

観葉植物であれ庭木であれ、植物単体を育てる場合でも先入観による様々な失敗例があります。
代表的なもので言うと「水は植物の栄養だ」「水も肥料も常にたっぷりあげれば元気に育つ」「鉢植えなら大木にならないから放置していても大丈夫」などです。
それらは、水や肥料をちゃんとあげているのに日に日に元気がなくなっていく、元気に茂ってきたと思ったら突然葉色がおかしくなる、といった一見不可解な現象につながります。
どんな植物でも、その植物が元気に育つ適切な環境と管理方法があります。それほど難しいことではないのですが、知っているのと知らないのとの違いだけで命運は大きく別れます。

苔玉も同様です。みんな持ってるから、と気軽に入手し、あとは先入観に基づいた感覚的な管理方法ではうまくいきません。管理方法の詳細は追ってまた記事にいたしますが、あなたが苔玉をダメにしてしまった経験があるなら、まず今から挙げる先入観を1つでも持ってなかったかチェックしてみてください。

苔はジメジメしたところ(水)を好むという先入観

この先入観は水のやり過ぎにつながります。
確かにジメジメした環境を好む苔もいます。ただ、苔玉でよく使われるハイゴケ、ハネヒツジゴケ、山苔(ホソバオキナゴケ、アラハシラガゴケ)などは加湿な環境では変色を起こしてしまいます。それが長期間続くと最悪の場合溶けるように死んでしまうこともあります。特に山苔は乾燥気味の方が良いです。

植物も苔も同様に管理できるという先入観

店頭で売られている苔玉の多くは何かの植物が一緒に植えられています。この先入観は、この植物と苔の部分とを1つの苔玉として一色端にして、丸ごと同じ管理方法を取ろうとすることを指します。
この先入観は、水やり頻度や置き場所の選択ミスにつながり、植物か苔のどちらか、場合によっては両方ともダメにしてしまう結果を引き起こします。
植えられている植物と貼ってある苔の好みの環境や水を必要とする度合いがマッチしている方が稀です。小さなスペースに同居してはいますが、生態の異なる複数の植物を育てるものと分けて考える必要があります。

▼初心者におすすめの「苔と植物の管理を区別する」タイプの苔玉作り方はこちら
【初心者にやさしい】 苔と植物を分けて育てられる苔玉の作り方

どの苔玉も管理方法は同じという先入観

これは、一般的に公開されている苔玉の管理方法を続けていれば間違いない、という先入観です。
個人的にはこの先入観がもっとも多いのではないかと考えています。販売する側がおすすめする管理方法だから、と信頼しきってしまうのです。

書籍やネットでも「苔玉の育て方」について様々な説明がされています。
例えば水やりについては、大きくくくると下記3点ではないでしょうか。

苔玉の水やりの主な方法

1.「どぶん、プクプク」法
2.「腰水」法
3.「霧吹き」法

「どぶん、プクプク」法という名称は私が勝手につけたものですが(笑)、いわゆる、苔玉が乾いて軽くなったら水を張ったバケツにとぶんとつけて、プクプクと気泡が出てきてそれがなくなったら引き上げる、という水のやり方です。中まで十分に水を補給できます。

「腰水」法は小皿などに少量の水をはり、その中に直接苔玉を置く方法です。腰水と若干ニュアンスはちがいますが、同じく水をはった小皿などに、玉石を敷いてその上に置き、苔玉の底にあたる部分だけ水に触れているというやり方もあります。

「霧吹き」法は文字通り霧吹きで水をあげる方法です。表面を湿らせることはできますが、相当量吹きつけないと中まで水が行き渡らないので、どちらかというと苔単体の苔玉向けかと思います。

ここでどの方法が良い悪いと言いたいわけではありません。どれも間違ってるわけではないですから。
ただこれらは汎用的な水やりについての説明であり、植物を育てていく上で重要な視点が考慮されていません。
それは「苔玉に使われている苔と植物の種類」、「苔玉のサイズ」、「季節」などです。

全てを説明すると長くなるのではしょり気味に解説します。
種類の件については、苔や植物の種類によって乾燥・湿潤の好みは異なり、一様に乾燥し切ったら水をたっぷりあげればいいと考えるのはどうなんでしょう。ハイゴケであれば本来安定した湿度を好みますが、極端な乾燥→水やり→また極端な乾燥などと繰り返すと環境の変化についていけなくなりやがて変色してしまいます。

苔玉のサイズの件は、中に仕込まれている根鉢の大きい苔玉だと軽く感じるまでに相当な時間がかかり、乾燥は外側(苔)からの進行の方が早いですから、中までカラカラになるまでに苔は相当な期間乾燥にさらされる可能性があります。

最後に季節の件です。最初の種類に近いものですが、植物の中には冬場全くといっていい程水を必要としないものもあります。身近なもので言うとサンセベリアがそうですが、気温が10度近くまで下がると休眠状態に入り、春まではほとんど水を吸い上げません。暖かい部屋の中であれば適度な水やりは必要ですが、用土が乾燥したらすぐにあげるのはタイミングが早すぎます。ビックリするくらい簡単に根腐れを起こして枯れてしまうでしょう。

結局解説が長くなってしまいましたね。一文でまとめると、水やりはもちろん、置き場所などもその植物や苔の特性を考慮して、時には季節によって管理方法を変える必要があるということです。
「苔玉」とひとくくりに考えて一様に管理するのはナンセンスだということがお分かりいただけたかと思います。

苔玉はインテリア用という先入観

タイトル通りの先入観ですが、インテリア用として屋内でずっと飾っていると初心者の方はたいがい失敗します。
経験が豊富で、屋内でも季節や植物の状態をみて適切な管理ができる方もいらっしゃるかもしれませんが、基本は屋外で管理し、インテリアとして飾りたい時に数日だけ部屋に持ち込む方が望ましいです。盆栽と全く一緒です。

耐陰性のある植物でも少なからず光合成はしますから日光が全く不要というわけではありません。また室内は想像以上に乾燥しやすく、冷暖房があたったりすると植物も苔も過酷な環境にさらされることになります。
窓際の日が当たるところならいいのでは?という考え方もありますが、直射日光が当たるのを避けるのは大前提としても、窓際も意外と乾燥したり逆に冬場に結露が発生するようだと苔玉にカビが生えたりします。
あと通気の問題もあり、適度な空気の流れも必要です。
経験豊富な方のように室内の中でも置き場所を工夫するなどうまくやりくりできればいいですが、意外と知識もいりますので、基本は屋外に出しておく方が無難です。もちろん、屋外のどこに出すのかについても、植物や苔の種類によって半日陰か日陰かの判断は必要になります。

苔は通年きれいな緑色であるという先入観

苔園芸で使われる苔は、確かに原則は常緑の種類が多いです。しかし苔は非常に環境に対し敏感に反応するため。乾燥したり、日照不足になったりすると変色することがあります。特に屋外で育った苔を室内に持ち込んだりすると最初一旦変色することがよくあります。シッポゴケやカモジゴケのように変色しにくい種類ももちろんありますが。
ただ、苔の変色=枯れではありません。変色は何かしらの「環境が厳しいよ」というサインであり、その後適切な管理に切り替えれはまたきれいなモスグリーンは蘇ります。しかし初心者の方は、苔の変色を見ると「苔が枯れてきた!」と慌ててしまいがちで、「水が足りなかったのかな」「肥料が足りなかったのかな」と余分に水をあげてしまったり、苔に本来必要のない肥料をあげて肥料焼けを促してしまったりと、良かれと思ってやったことが余計に苔を悪化させるという失敗をよくします。
変色が見られたからといって慌てず、少し様子を見るなり冷静に水やりの頻度や置き場所など管理上の落ち度がないかを振り返るくらいの心のゆとりを持った方が案外回復は早いものです。苔は思っている以上に強いですから信じてあげてください。

つまるところ、どうしたらいいのか

上記の中で当てはまるものがあった方は、じゃどうしたら苔玉を枯らさずに長く楽しめるのかこの記事だけだと若干消化不良気味かと思います。かと言って私から「こうすれば間違いない」という管理方法をお伝えすることもできないのが正直なところ。

【苔玉 参考記事】
初心者に優しい苔玉の選び方とは? 育てる難易度ランキングでみる苔玉の種類
苔玉の育て方で水やりと施肥、置き場所以外に忘れてはいけない大事なこと
苔玉に白いカビ!?発生の原因と対処法

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