苔の育成レポート スナゴケ・ハイゴケの増やし方②まきゴケ24日目 20150412
2016/03/27
3月にスナゴケとハイゴケの「苔の種」を育苗箱に蒔きました。①乾燥させて細かく粉砕したもの、②乾燥させてほどほどにほぐしたもの、③生ゴケをほぐしただけのものの3種類です。同じ条件で管理し、その発芽状況や生育状況をレポートしています。今回は2回目のレポートです。24日ほど経過しましたが発芽しているでしょうか?また、3種類の苔の種に差はあるのでしょうか?興味津々です。
発芽しているののが観察できました
まだ1ヶ月経っていないので早いかな、とも思いましたが発芽しているようでした。スギゴケに比べるとスナゴケ、ハイゴケはやはり早いですね。特にスナゴケの発芽が多く見られました。
発芽が見られたのは「①乾燥させて細かく粉砕したもの」「②乾燥させてほどほどにほぐしたもの」の2つで、「③生ゴケをほぐしたもの」はまだ見た目では大きな変化は見られません。キッチンペーパーを被せているので、その下がどうなっているかわかりませんのであくまでも表面上の観察によるものです。
では一つ一つ見ていきましょう。
乾燥させて細かく粉砕したスナゴケ・ハイゴケの種をまきゴケしたもの
(クリックで画像拡大)
▼育苗箱全体像
ところどころ赤い花のようなものが見えますが、これは庭のレッドロビンの新芽が雨風で飛ばされたものなので気にしないでください。真上から見るとわかりにくいですが、キッチンペーパーが避けている間のところにぽつぽつ緑色が見えるのがわかります。
観察できた発芽のほとんどがスナゴケです。これはスナゴケばかりが発芽しているというわけではなく、スナゴケは直立して生長するため先に頭を出したのだと思います。きっとキッチンペーパーの下にはもっとハイゴケも発芽しているのではないかと推測します。キッチンペーパーの下がどうなっているのか気になりますね。しかしここでキッチンペーパーを剥がしてしまうと苔の種も一緒に剥がれたり動いたりしてしまいますので、キッチンペーパーが溶けるのを待つのみです。
乾燥させてほどほどにほぐしたスナゴケ・ハイゴケの種をまきゴケしたもの
①の乾燥させて細かく粉砕したものに比べると、観察できた発芽数は圧倒的に少ない印象です。
生ゴケをほぐしただけのスナゴケ・ハイゴケの種をまきゴケしたもの
この写真を見ていただければ、上の2つと比べて発芽がまだ見られないことがわかると思います。
★「相馬グリーンさん」がスナゴケの種を販売されています。
▼楽天市場
まきゴケ用 スナゴケ 500g(楽天市場で一発検索)
▼yahoo!ショッピング
スナゴケの種をyahooショッピングで一発検索
▼Amazon
スナゴケの種をAmazonで一発検索
発芽について、現時点の推測
一番多くの発芽が見られたのが、苔を乾燥させ、さらに細かく粉砕した苔の種で、次に乾燥させてほどほどにもみほぐした苔の種、生ゴケをほぐしただけのものは24日目時点では表立って発芽が見られない、という結果となっています。
苔の種は乾燥させ、より細かく粉砕した方が発芽が早い、あるいは発芽率が高いのでしょうか?まだまだ結論を出すのは早すぎますが観察が、今のところ「発芽が早い」可能性が出てきました。
あと気になるのは乾燥させたほどほどにもみほぐした苔の種と、生ゴケをほぐしただけの苔の種との違いです。苔の種のサイズはどちらもほぼ同じですから、この「乾燥させた」ことによる違いがあるかどうかです。私の前知識では、乾燥させるのはより細かく“粉砕できるようにするため”でした。それだけであれば、そんなに差が出ないはずですが、今のところ生ゴケには目立った発芽が見られず、発芽のスピードに差がありそうな予感もしてきました。
これからも観察を続けます。
→続き「苔の育成レポート スナゴケ・ハイゴケの増やし方③まきゴケ44日目 20150502」へ
→蒔きゴケ(まきゴケ)用の「苔の種」の作り方
→苔の植えつけ ②蒔きゴケ法(まきゴケ法)
→苔の種類ごとのおすすめ培養土
→苔庭の育て方・年間管理<ハイゴケ>
→苔庭の育て方・年間管理<スナゴケ>
お探しの情報へはサイトマップから!
|
|