苔の育成レポート スギゴケの増やし方① 蒔きゴケ初日20150228
2015/10/25
2015年2月28日に、私の自宅のアプローチ部分にスギゴケの『苔の種』を露地への直播きしました。育成の様子をレポートします。スナゴケやハイゴケは、苔園芸で扱う苔の中では蒔きゴケでも増やしやすいと言われています。しかし、スギゴケは難しく、露地への直播きはあまり推奨されていません。
スギゴケは苔庭づくりにおいて需要が高く、また、貼りゴケであっても枯れのトラブルが多い苔です。失敗するかもしれません。ただ、スギゴケの直播きに自宅レベルで成功すれば、コスト削減につながり1からスギゴケを育てる楽しみを味わえます。苔庭作りにスギゴケを導入したいと考えている人々に、当レポートが何らしかお役に立てればと思います。
基本情報
時期 : 2015年2月28日
場所 : 自宅のアプローチ
日照 : 明るい日陰〜半日陰※場所により夏場は西陽が当たる
湿度 : 北風が通りやすく乾燥しやすい
用土 :
①下層 黒土 : バーク堆肥 : 赤玉土 : ピートモス : バーミキュライト=2 : 3 : 2 : 2 : 1
②上層 黒土 : 赤玉小粒 : 川砂 : ピートモス : バーミキュライト=3 : 2 : 2 : 2 : 1
管理 : 雨天時以外は毎日朝に水やり
(クリックで画像拡大)
▼スギゴケの蒔きゴケを完了した直後(明るい日陰部分)
▼夏場に西陽が当たる条件の厳しい箇所です(午後日照)
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蒔きゴケの手順
別記事でご紹介した「蒔きゴケ法」の手順を基本としていますが、風による乾燥が懸念される場所のため、保水性を高めるためにバークを多めに混ぜた用土を5cmほど敷いた上に、基本用土を5cmほど重ねて敷きました。
2層にした理由は、ある方の苔のケース栽培の育成レポートで、バークだけで育てたスギゴケは発芽したあとしばらくして消滅してしまったとあったので、ある程度成長して仮根が発達するまでは基本用土で育つようにしたかったからです。バークがスギゴケの成長をなぜ阻害するのかはわかりませんが、用途をあくまで地中に水分を貯めておくために限定しました。
湿度管理(水やり)
▼キッチンペーパーの上から粗めの砂で押さえてます。仕事の雑さを露呈してしまう写真ですね(笑)
発芽までは乾燥に注意しなければなりません。キッチンペーパーを被せて風と日光による乾燥を極力防ぎます。
アプローチなので、キッチンペーパーは見栄えが悪いのですが遮光ネットよりマシですし手軽です。2,3ヶ月ほどすれば水に溶けてなくなります。
あと、雨の日以外は毎朝欠かさず散水します。ホースでも水撒きできるのですが水圧で苔の種が動いたり、キッチンペーパーが破れる可能性がありますので市販のミストシャワーを導入しました。本来は夏場の暑さ対策のアイテムですが、園芸用にも使えます。
ホースよりも水道代も節約できるので一石二鳥です。
同じものを玄関横の雨のかかりにくいスペースに貼ったスギゴケゾーンにも設置しました。
ミストシャワーのキットはホームセンターでも買えますし、ネットでも買えます。DIY未経験者でも説明書無しで簡単に設置できると思います。
私は「わが家でミストシャワー」という商品を利用しています。まだそれほど長い期間使用していないので耐久性などは不明ですが、安い割には意外と使えていますのでおすすめですよ!
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朝出勤前に蛇口をひねっておき、10分程度放置している間に身支度しています(笑)
夏が来る前にここにもタイマー付の自動散水器を導入しようと考えています。
さて、無事スギゴケは発芽するのでしょうか?
レポートは続きます。
「苔の育成レポート スギゴケの増やし方② 蒔きゴケ33日目 20150403」へ
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