土を使わず苔の種から育てる苔テラリウムの作り方《準備編》
2016/03/18
「土を使わない育てる苔テラリウム」。できるだけ管理の手間も省けるようなものにしていきます。好きな種類の苔の種を植え付け、クローンで増える特性を利用して一から育てる(まきゴケ法)新感覚の苔テラリウムですので、作ったそばから鑑賞できるという類のものではありません。どんな苔テラリウムになるのかわくわくしながら、苔の育ることを楽しむというタイプの苔テラリウムです。
今回は作るための準備物をご紹介します
別の記事《構想編》にて、この苔テラリウムのコンセプトやメリット・デメリットをお伝えしていますので、まだご覧になられていない方はぜひ読んでみてください。
関連記事)土を使わず苔の種から育てる苔テラリウムの作り方《構想編》
育てる苔テラリウムの作製に必要なもの
安くすませるために容器などは100均でそろえました。最近の100均はオシャレな商品や園芸用の基本的な用品までそろっているので助かります。
準備物一覧
・フタ付きの透明の容器 ×3 【100均】
・ハイドロカルチャー用のカラーゼオライト 【100均】
・ハイドロカルチャー用のハイドロコーン
・乾燥水ごけ 【100均】
・苔3種類(スギゴケ/ハイゴケ/カモジゴケ)
今回は実験的要素が強いので、見た目にはあまりごだわっていませんのでご了承ください。
透明の容器
市販されている苔テラリウムも、ガラスなどの透明な容器を使用していることが多いですが、透明の容器を選択するのには理由があります。
一つはどの角度からでも観賞できるということ、そしてもう一つはカラーゼオライトなどの基盤の水分量を視覚的に確認できるからです。苔はジメジメしたところを好むようなイメージがありますが、ただ水をたっぷりやり続ければいいというわけではありません。
適度な湿度を保つために水を補給するタイミングを見計らうのに、透明な容器は最適です。
フタ付きを選ぶのにも理由があります。フタがある方が水分の蒸発速度を遅くすることができ、水を補給する回数を減らすことができますし、容器内の湿度を保つことができるからです。
容器選びの注意点
注意点としては、「密閉型」の容器を密閉状態で使わないことです。当たり前ですが、苔も植物なので空気が必要です。ねじってフタをするタイプでも、完全密閉ではないにせよ苔を窒息させてしまう可能性もありますし、やはりある程度新鮮な空気が入り込む余地は作っておきたいものです。
私が購入してきた容器は密閉型ですが、フタの中のパーツが取れるタイプだったので下の写真のようにパーツを取っ払いました。パーツがなくなったことで、容器にフタをねじ込むこんで閉めることはできなくなりましたが、フタをかぶせるとわずかに容器のフチとフタの間に隙間ができますから、これで空気は取り込めるようになりました。
ハイドロカルチャー用のカラーゼオライト・ハイドロコーン
土の代わりに使うものはカラーゼオライトのみでも、ハイドロコーンのみでも、いわゆるハイドロカルチャー用のものを使用してください。ハイドロカルチャー用に売られている土の代わりになるこれらは、保水性・通気性があり、かつクリーンです。苔に不要な栄養も含まれていませんから、虫もわきにくく、インテリアで使用するのに最適です。
乾燥水ごけ
苔玉の根鉢のまわりに巻いたり、鉢植えの植物の表土の乾燥を防ぐために株元に置いたりする園芸用の乾燥水ごけです。ゼオライトだけでもいけるような気はするのですが、粒と粒の隙間が多いので、仮根のあるスギゴケなどは体を体を支えにくくなるのでは、という思いから合わせて使用することにしました。逆に水ごけだけでもいいかもしれませんが、透明な容器の中で育てる関係上あまり見た目が良くないかと。。
また、水ごけは保水性にすぐれていますので、機能面でも使える素材だと思います。ネット通販やホームセンターなどでも手軽に入手できます。
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植え付ける苔
私の自宅の中庭で、これもまきゴケ法によって一から育てた苔を採取して使用します。今回はスギゴケ、ハイゴケ、カモジゴケの3種類採取しました。
発芽率を高めるためには1週間程乾燥させた方が良いのですが、「そんなに待ってられない」という方も多いと考え、あえて生ゴケを使用します。時間的に余裕のある方、せっかちではない方は、ぜひ苔を乾燥させてくださいね。
参考記事)まきゴケ用の苔の種(タネ)は、なぜ苔を乾燥させた上に粉砕してつくるのか?
苔は細かく粉砕して使用する
発芽数を増やすため、苔をハサミなどで細かく切り刻みます。これで「苔の種」が完成です。
さぁ、これで準備が整いました!
では次は実際に作っていく流れをご紹介していきましょう。興味のある方は続きをご覧ください。
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