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苔玉に白いカビ!?発生の原因と対処法

      2016/03/05

 
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苔玉や苔盆栽をインテリアとして飾っていると何やら白い綿のような糸クズのようなカビが!!というご経験はないでしょうか?私も以前苔盆景を自作して飾っていたら、よくこの白いカビが発生してあたふたした記憶があります。屋外でも、苔庭のスギゴケなどに発生することもあります。今回はこの白いカビの正体と発生後の取り除き方についてです。

苔に生える白いカビ。それはクモノスカビ

空気中にはたくさんのカビの胞子が舞っているので、100%そうかと断定はできないですが、綿状の白い菌糸が伸びていたらクモノスカビの可能性が高いです。

クモノスカビの発生原因

カビは通常、水分があり、空気があまり動かないところに胞子が着床して発生します。クモノスカビも同様です。
つまり、室内のあまり風通しの良くない場所で苔玉を置いているとカビが発生しやすくなります。苔庭の場合ですと、土壌の水はけが悪かったり水をやりすぎると発生しやすくなります。

カビの取り除き方

こすって取り除いたとしても表面上は一時的にきれいになったように見えますが菌糸が残ってしまいます。かと言ってカビキラーを噴霧するわけにもいきません。
苔に白いカビの発生を確認した時は木酢液を水でかなり薄め、ガーゼやティッシュに少量含めて取り除くようにしてください。食用のお酢でも代用できますが、寿司酢や糖分の入っているお酢は避けてください。
また、木酢液は苔に悪い影響を与えますのでできるかぎり苔に付けないよう慎重にカビ部分を撫でるように取り除きます。

苔庭でカビが発生した場合、同じように木酢液で拭き取るのもいいですが、広範囲になると大変なので殺菌剤「ベンレート」を1000倍に薄めて散布します。あっという間にカビが消えてなくなりますよ。同じく「トップジン」もカビに効果があります。いずれも、散布前には必ず苔への影響がないか部分的に散布して数日様子をみるテストしてからにしましょう。

カビの発生を未然に防ぐ

カビを発生させにくくするためには「外気にあてる」「日光にあてる」「少し乾燥気味にする時をつくる」の3点が大切です。
苔玉や苔盆栽は本来屋外管理を基本とし、鑑賞時にただけ室内に取り込むことが理想です。カビの発生のことたけではなく、室内にずっと置いていると、苔や植物の生育が悪くなるからです。
インテリアとして飾っていたいという方は多いでしょうから、たまに外に出してあげること、置き場所は直射日光の当たらない明るい場所にすることを心がけましょう。室内であっても、窓を開けて外の空気に触れさせる(風を取り込む)ようにします。
苔は乾燥してもすぐに枯れたりしませんから、植物が水切れを起こさない程度に苔玉の表面が少し乾燥気味になる機会を数日に1回は作ってあげると良いでしょう。

カビの発生そのものでは苔は枯れない!?

私は学者ではないので確かなことは言えませんが、カビ自体が苔を枯らすことはありません。むしろ、カビが発生しやすい環境そのもの、つまり常に湿潤で空気の流れがない環境が苔を弱らせることは十分考えられます。
苔玉でしたら上記の対処法でお伝えした通り置き場所を変えてやることでカビを防ぐことができますが、苔庭の場合はそうはいきません。
苔庭でカビが発生する場合は、水やりの回数が多すぎる可能性がありますので見直しましょう。また、土壌の水はけが悪くなってきていることもあるので、雨上がり後数日経っても表土がぐじゅぐじゅしているようであれば、思い切って苔を剥がし(杉苔は仮根を切らないように!)、川砂などを混ぜて水はけをよくする土壌改良をした方がいい場合もあります。たいがいの苔は湿潤を好むものが多いですが、加湿を嫌う苔もいますのでその苔の好む環境と照らし合わせてご判断ください。

苔人

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