【散策 苔訪ねVol.3】庭にはえるワカメ!?その正体は…
2016/03/05
苔ではないのですが、私の住む地域には地面にワカメのようなモノが落ちています。滋賀県には琵琶湖はありますが海はありません。ずっと「なんでこんなところにワカメが!?」と疑問に思っていたのですが、あまりにあちこちで見られるのでその正体について調べてみました。
陸上のワカメの正体はイシクラゲという藻の仲間だった
けっこうポピュラーみたいで、全国あちこちで「陸地のワカメみたいなの何?」「庭のプヨプヨしたやつ気持ち悪い」と話題にされていました。
▼自宅近くでよくみかけるコレ
(クリックで画像拡大)
正体はイシクラゲと呼ばれるもの。クラゲと付きますがクラゲでもなく、もちろんワカメでもありませんでした。ネンジュモ(念珠藻)属に属する陸棲藍藻類の一種です。
雨上がりに見るとそれはワカメそのもので、人によっては気持ち悪いと思うかもしれません。乾燥するとこれもまた乾燥ワカメのように固まってしまいますが、また雨が降ると寒天質なプルプルとした姿に戻ります。
なんだか乾燥にじっと耐える様子、苔に似ていませんか?環境適応能力があるんですね。
アルカリ性寄りで雨上がりに水たまりができるような土壌に発生しやすいそうです。
見た目はワカメ。で、食べられるの?
私は今まで食べたいと思ったことはありませんが、気になりますよね。
イシクラゲはなんと、古くから食用藍藻として食べられてきたという歴史もあるようです。別名を岩キクラゲともいうようで、キクラゲと付くとなんだか食べれそうな予感はしてきます。
私の住む滋賀県でも、「姉川クラゲ」として保存食として利用されてきたそうで、沖縄では「モーアーサ(毛アオサ)」「ハタカサ(畑アオサ)」と呼ばれ、食用として食べられているようです。
もし皆さんの身の周りにイシクラゲがあって、食べることにチャレンジされる際はちゃんと煮沸消毒してくださいね(笑)
イシクラゲの駆除方法は?
もしイシクラゲを駆除したいということであれば、下記のような方法があるそうです。
①食用酢の原液をスプレーする
②酸性土壌にする
③専用の薬剤を噴霧する
他にもあるようですが主なものは以上です。
駆除作業の注意点として、乾燥している状態ではなく、プルプルとワカメ状になっている時にしましょう。乾燥時に酢や薬剤を散布すると、命の危険を感じたイシクラゲが菌糸のようなものを出して増殖しようとするんだとか。
専用の薬剤について調べてみたところ、「コケそうじ」なるものがイシクラゲによく効くとのこと。農薬を使わずグレープフルーツエキスを使い化学合成成分を使っていないので安心ですね。
ただし、蘇類(スギゴケ、ハイゴケなどの苔)にも効いてしまいますので苔庭での使用には注意してくださいね!
イシクラゲにお困りの方は、「コケそうじ」やコケとりアイテムを一発検索できるリンクを下記に貼っておきますのでお試しになられてはいかがでしょうか。
※イシクラゲに対して効果があるかどうかは各商品の詳細をお確かめください。
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