苔の育成レポート 中庭の蒔きゴケ(スギゴケ/ハイゴケ/カモジゴケ)① 20130317
2015/10/25
2013年3月に私の自宅の中庭を苔坪庭にしようと蒔きゴケをした育成レポートです。
今回は蒔きゴケをした場所の基本データと蒔きゴケした直後の様子についてです。蒔きゴケ法は主に、少量の苔から大量の苔を生産することを目的に、育苗箱などで育成する際に用いられます。生産された苔は、均質なマット状になり、それを貼りゴケすることで短期間で苔庭を完成させることができます。
逆に庭などに直接蒔きゴケして露地栽培することはあまり推奨されてないようです。理由は、育苗箱などで栽培するよりも、管理の難易度があがり、発芽させる条件を整えるのが難しいからです。
しかし、一般的な植物に種から育てる楽しみがあるように、苔も1から育てる楽しみがあってもいいと考えました。生産のための栽培ではなく、庭が苔と共に育っていく姿を体感してみたかったのです。露地栽培を出来るだけ手間をかけずに成功できれば、同じ考えを持つ方にそのやり方をお伝えすることでその楽しみを共有できます。
ただ、、、、、失敗する可能性もありますのでご了承ください(笑)
前置きが長くなりましたが、1番最初のレポートは私の自宅の中庭に蒔きゴケした案件です。
大成功とは言えないかもしれませんが、無事2年程で苔庭と呼べるレベルにはなりました。
ただ、現在までほとんど写真を残していないので、蒔いてから現在まではいきなりタイムスリップします(笑)
基本情報
時期 : 2013年3月17日
場所 : 自宅の中庭(滋賀県)
日照 : 明るい日陰で、地表に日光はほとんど当たらない
湿度 : 風が直接入り込まないので比較的安定。
管理 : 水やりは行わず降雨のみ。雑草は手で引く。ほぼ放置がコンセプト
種類 : スギゴケ、ハイゴケ、カモジゴケの3種混合
用土 : 黒土 : 赤玉小粒 : 川砂 : ピートモス : バーミキュライト=2 : 2 : 3 : 2 : 1
自宅の中庭は、もともとコンクリートが打ってあり、排水用の穴が空いてあるだけの無機質な空間でした。土を入れることに少しためらいはありましたが、四方から中庭を眺めることができるので苔好きとして苔庭にすることに決めました。
選んだ苔の種は、スギゴケ・ハイゴケ・カモジゴケの3種混合。スナゴケが好きだったのですが、日光があたらないので全日照タイプのスナゴケは選択肢から外しました。
スギゴケ1種にしようかとも思いましたが、早く苔庭にしたかったのと混合の場合にどのように育つか見たかったので、この3種混合でチャレンジしたのです。
▼蒔いた直後のアップです
1番上の写真に写っている苔が張り付いた石は、妻の実家がある静岡に行った時に、親戚の方の庭にあったものをいただきました。いい雰囲気です。
蒔いた時の手順
地がコンクリートなので直接土を置いても雨で流される可能性があります。
自宅の外に敷いてあった3〜4cm粒の砂利を、土を置く場所の下に4cmほどの厚みで敷きました。砂利にしたのは水はけも良くなると考えたからです。
その上に、黒土 : 赤玉小粒 : 砂 : ピートモス : バーミキュライト= 2 : 2 : 3 : 2 :1 を目安とした配合の培養土を5cm程度の厚みで敷きました。計量カップで計ってわけではなく、目分量です。
苔の種を苔があまり重ならないように均等に蒔き、スコップでしっかり培養土に密着させます。次に培養土と同じ土を、苔の種の上から苔が少し隠れる程度まで被せ、最後にジョーロでたっぷり水をあげて作業完了です。
果たして順調に発芽するのでしょうか?レポートは続きます。
→ 「苔の育成レポート 中庭の蒔きゴケ(スギゴケ/ハイゴケ/カモジゴケ)② 20130414」へ
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