同定(どうてい/doutei)-苔の百科事典Mosspedia(モスぺディア)
2016/03/05
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苔に関する用語を、苔人(こけびと)流に解説しています。解説に間違いがあったらごめんなさい。
同定とは
同定とは、生物学上よく用いられる用語で、生物の分類や名称などを見極めることを指す。よくYahoo知恵袋などの質問サイトで、道端や旅先で見つけた苔の写真をアップして「この苔ってなんていう苔ですか?」という質問に対し、「それは◎◎◎ゴケです」と回答されているのも同定。
しかし現実は、苔の同定は非常に難しく、形状などの特徴が似ている種類もあるため、苔を長年研究している人でも写真1枚だけで同定するのはかなり勇気がいるもの。その苔を見つけた場所、周辺の環境、日照条件など補足情報が多いほど、同定の精度はあがる。自信満々に「それは◎◎ゴケだな」と言い放って、それが外れていたときの恥ずかしさは尋常ではない。
したがって、よく同定を求められた時に「それは◎◎ゴケの一種かもしれないね」や「◎◎ゴケの可能性があるな」など中途半端な回答になりがちだ。人に同定を求める場合は、100%当てるのが難しいということ前提で同定を求めよう。決して「一種ってなによ。ずばりなんなのよ」と突っ込んではならないのが苔業界のルールである。
近年は、苔ガールと呼ばれる苔を愛してやまない苔好き女子が増えており、いつでも見つけた苔を観察し、同定できるようにルーペと苔図鑑を持ち歩いていると言う。ちなみに、元祖苔ガールは「コケはともだち」の著者で知られる藤井久子氏だと言われているが、真実かどうかまでは確認できていない。
▼コケはともだち(藤井久子著/出版 リトル・モア)
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