仮根(かこん/kakon)-苔の百科事典Mosspedia(モスぺディア)
2016/03/05
苔好きの苔好きによる苔好きのための苔の百科事典「モスペディア」。ためになるかならないかはあなた次第…。
苔に関する用語を、苔人(こけびと)流に解説しています。解説に間違いがあったらごめんなさい。
仮根(かこん)とは
コケ類にみられる根に似た器官で、主に植物体を土壌に固定するための役割を持つ。字の中に根とつくが、一般的な植物の根(維管束)のように水分を地中から吸い上げる機能はもたない。ただし、表面張力を利用して、結果的に苔の茎葉に水分を送ることはある。苔は体全体で水分を吸収するのである。
全ての苔が仮根を持つわけではない。苔園芸に用いられる苔の中でも、スギゴケ・タチゴケ・コスギゴケなどスギゴケ科は、直立して生長する特性もあるため、特に仮根が発達する種類である。ちなみに、仮根はコケ類だけでなく、シダ類や藻類にも見られる。
ごくたまに「かりね」と間違って言う人を見かけるが、個人的には「かりね」の方が「仮」の「根」だから「本物の根じゃないかもしれない」と連想しやすいので、そちらの方がいいのではないかと思っている。しかし、その声をどこに届ければ「かこん」を「かりね」に変えていくウェーブを起こせるのかがわからないため、私も「かこん」と教科書通りに呼んでいる。
【参考記事】
●苔に肥料は必要なの?
お探しの情報へはサイトマップから!
|
|