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【ガーデニングの天敵!?vol.1】ダンゴムシによる被害と駆除対策について

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ダンゴムシ、ナメクジ、ムカデ、ヤスデ、蟻…。苔庭や苔玉などの苔園芸だけでなく、家庭菜園や花壇作りなど広い意味でのガーデニングにおいて、これら虫たちとの関係は切っても切れないものです。植木鉢をどけてみたら「ぎゃー!」、植物の根元を掘り返してみたら「ぎゃー!」というのはよくある光景ですよね(笑)。今回は、その中でも苔園芸でよく話題になるダンゴムシを取り上げて、どんな被害があるのかと、どのような対策があるのかについてお伝えしたいと思います。害虫対策の参考にしていただければと思います。

まず、ダンゴムシについてどれくらい知っているか理解してみましょう

ダンゴムシという生き物について

ダンゴムシは食べることができます。
・・・と冒頭に書くと「え?うそー!」と驚かれるかもしれませんが、小さい頃からよく見かけるダンゴムシも、よく知っているようで意外と知らないこともあるかもしれません。なので、ダンゴムシについて改めてここで理解しておきましょう。あ、ちなみにダンゴムシが食べられるというのはウソではありませんが、毒をもっていないので非常食として食べられる、というだけのことです。積極的に料理に使用されるという意味ではありません(笑)。

ダンゴムシの基本情報


ダンゴムシは昆虫ではなく、エビやカニに近い仲間です。「オカダンゴムシ科」「ハマダンゴムシ科」「コシビロダンゴムシ科」に分類され、我々が庭などで目にするほとんどは「オカダンゴムシ科オカダンゴムシ属」のオカダンゴムシです。日本においては本来、海岸線の砂浜に生息するハマダンゴムシ、森林の中に生息するコシビロダンゴムシが土着種で、よく見かけるオカダンゴムシは外来種という見解が多いようです。つついていじわるすると丸くなることから、よく人間の子どもにおもちゃ的に扱われることがありますが、丸まるのは外的から身を守るためだけでなく、体表の水分の蒸発を防ぐ意味もあるとか。
また、ダンゴムシはいつも石の下などにいて、のろまな印象がありますが、実は夜行性で夜になると非常に活動的になります。塀や木などをいとも簡単にのぼり、わさわさと徘徊します。

ダンゴムシに姿形が似た虫でワラジムシがいます。ダンゴムシとワラジムシは仲間で、わかりやすい判別方法はつついて丸まるのがダンゴムシ、丸まらないのがワラジムシ。

ダンゴムシは益虫?害虫?

広義のガーデニングにおいては、何かと忌み嫌われるダンゴムシですが、まず良いところから見てあげましょう(笑)

■ダンゴムシの良いところ
●土壌を豊かにする一翼を担っている
ダンゴムシは枯れ葉を食べ、土中の微生物が分解しやすい状態にしてくれます。また、ダンゴムシの糞を微細昆虫が食べることでも土が豊かになります。そういう意味で益虫と呼べる側面を持っています。

■ダンゴムシの困るところ
●見た目が気持ち悪い(笑)
●新芽や柔らかい葉、根などを好んで食べる

足がたくさんあるので気持ち悪いと感じる人も多いようです。この見た目の気持ち悪さから「不快害虫」とカテゴライズされていますが、生まれながらの容姿はどうしようもないのになんともかわいそうな話です。ムカデやヤスデも不快害虫とされています。
もう一つ、ダンゴムシが害虫として最も嫌われる理由が「食害性害虫」という側面です。花壇の花がダンゴムシに食べられて茎だけになってしまった、なんて話もありますが、ダンゴムシは植物のみならず時にはミミズなんかも食べるそうです。ワラジムシも苔を食べます。

以上のようにダンゴムシは益虫と害虫の両面を持っています。しかし、益虫としての貢献度はそれほど高くなく、害虫としての被害の方が深刻になるため一般的にガーデニング分野ではダンゴムシ=害虫と扱われます。



ダンゴムシによる被害と対策

苔園芸におけるダンゴムシの被害

ダンゴムシは苔の芽や仮根を食べることがあります。まばらにしかいなければそれほど被害も目立って出ませんが、時に大量発生し深刻な被害をもたらします。スギゴケは特に被害が目立ちます。
ダンゴムシは夜行性のため、大量に発生していてもダンゴムシの仕業と気づくのに遅れ、対策が後手に回ることも被害を大きくする原因です。
苔庭における被害としては、苔が食べられるだけでなく、苔の下に潜り込んて苔を土壌から浮かせてしまうことがあります。特に貼りゴケして時間が経っていないと、苔シート(苔マット)が浮き上がり苔の定着の阻害と乾燥による変色が引き起こされます。
また、庭には植栽もあるでしょうから新芽や若葉を食べられてしまいます。

苔玉でも、天然物の苔を使用した場合にダンゴムシが紛れ込んだり、屋外に出して日光と風に当てている間に住処にされてしまうことがあります。それを室内に持ち込むと夜中にダンゴムシが家の中をうろうろ、なんてことになり兼ねません。部屋の中だと安心していたのに、気づいたら苔玉の苔や植物の葉が被害にあってしまったというケースは少なくありません。

ダンゴムシの被害から守るための対策

雑草と一緒で、苔庭においてダンゴムシの存在をゼロにするのは非常に難しいでしょう。苔玉なら限られた狭い領域なので可能ですが。
前述の通り数が少なければ被害はそれほど大してでませんし、多少芽を食べられても苔の回復力の方がたいがい上回るので問題ありません。ですので、対策というのはダンゴムシの「数を減らす」ことが主目的となります。
《対策》
①捕殺する
②毒殺する
物騒な言葉が並んでしまいましたね。。。

ダンゴムシを捕殺する

別に殺す必要はありません。要は1匹1匹捕獲する方法です。直接触ることが苦手な方は割り箸などでつまんで捕獲してください。ただ、庭を一通りあさったら、きっとご想像されている以上にたくさんのダンゴムシが捕れてしまいます。何十匹では済みません。割り箸でちまちまつまんでたら腱鞘炎になるかもしれません(笑)本気で捕獲しにかかると絶句するくらいダンゴムシは見つかります。
昼間にちらほら、のんびり苔の上を歩いているダンゴムシを見つけたら、それは氷山の一角でしょう。
捕獲した後のダンゴムシですが、もし枯れ葉から自家製の腐葉土を作ってらっしゃるのであれば、前述の益虫としての役割を与えてあげましょう。
ただし、オープンなスペースだとまた庭に拡散してしまうので専用のコンポスターやダンボール、バケツなど蓋ができるものを使用します。またダンゴムシの入れ過ぎはよくないので、余ったダンゴムシは別の地に放ってあげましょう。(他人の迷惑にならない所!)

ダンゴムシを毒殺する

ダンゴムシの駆除用アイテムは家庭使用向けもたくさんあり、ネット通販やホームセンターで簡単に入手できます。
ダンゴムシなど不快害虫向けの駆除剤にはざっくり3タイプあります。

①誘引タイプ(粒タイプやペレットタイプが多い)

誘引タイプの殺虫剤はいわゆるエサとして食べさせて効かせるタイプのものです。手間をかけず、高い駆除効果を得られるのが特徴です。
よく知られているのは住友化学園芸の『デナポン5%ベイト』で、その他アース製薬の『アースガーデン お庭の虫コロリ』なんかが誘引殺虫剤です。以前は『グリーンベイト』という殺虫剤もよく利用されていたのですが現在は製造中止でとなっています。誘引殺虫剤は主に粒状・ペレット状でダンゴムシが出現しそうな場所に仕掛けておけば、夜中にダンゴムシがエサと思ってそれを食べ、コロッと逝きます。
庭全体にパラパラと撒いてもいいですが、おすすめは2〜3メートル間隔で一握りずつの山をつくって設置する方法です。理由は、やはり薬剤なので土壌を少なからず汚染する可能性があるのでそれを避けるためと、仕掛けた場所を把握しておくためです。ばら撒いてしまうと小さなお子さんがいらっしゃる場合庭に入れずらくなりますが、山をつくって設置する方法だと子どもの目から見えにくい場所に設置したり、誤って食べてしまわないようにあらかじめ「この塊の粒粒は口に入れたらだめだよ」と把握させやすくなります。

②直接噴射タイプ(エアゾールスプレー)

スプレータイプはダンゴムシを見つけたら直接噴射して殺すタイプの殺虫剤です。植木や石の下、くぼみなどでダンゴムシを見つけたらその場で駆除できます。狭い庭や、ダンゴムシが出現する箇所が限られている場合にスプレータイプは使いやすいです。苔玉や盆栽におすすめです。直接生体に薬剤を吹き付けるので、確実に駆除することができますが、潜在的に生息しているダンゴムシ(見つからないとこに隠れている)にはもちろん効果は出ません。
厳密には殺虫剤ではありませんが、スプレータイプのもので虫を凍結させるアイススプレーのような商品もあります。

③広範囲散布タイプ

除草剤と同様に、広範囲に撒くまたはライン状に撒くタイプですが水に溶かすのではなく粉の状態で散布するものが多いようです。ダンゴムシを一網打尽したい時はこのタイプがおすすめです。ダンゴムシが散布された薬剤の上を歩くと体に付着したものが体内に吸収されたり、体に付着した薬剤を他の仲間が食べたりすることによって効きます。三共アグロの『シャットアウトSE』や、『ノックダウンダスター』などが広範囲散布タイプです。

おすすめのダンゴムシ駆除・害虫対策アイテム

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