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初夏の風物詩〜滋賀県守山市のゲンジボタル

      2016/03/05

 
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私の住む滋賀県守山市では、梅雨前のこの時期になると、ゲンジボタルが黄緑色に光を発しながら川や用水路の付近を舞う姿を見ることができます。私が幼少期の頃には見られなかった光景です。私が物心ついた時から、街の中には「ホタル通り商店街」「ほたる祭り」「ホタルのオブジェ」などホタルに由来するものや行事はたくさんありましたが、肝心のホタルを見かけることはなかったと記憶しています。今回は、そんな私の地元のホタルにまつわるお話をお届けします。

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かつての守山市は、まさにホタルの乱舞という言葉がぴったりなほど、あちこちにホタルが舞う街だったそうです。私の祖母から聞いた話ですが、数十年前は夏祭りのクライマックスで、大量のゲンジボタルが入ったカゴを開けて輝くホタルを街に放って盛り上がったとも。

守山のゲンジボタルは明治時代の頃から皇室にも献上され、大正13年(1924年)にはホタルの群生地として初めて国の天然記念物に指定されるほどでした。
ところが、昭和に入り、生活が豊かになると共にいつしか、守山のホタルは姿を消してしまいます。ブランド化した守山のホタルは乱獲され、また農薬や生活排水などによる水質・環境汚染でホタルは絶滅してしまいました。ホタルは綺麗な水に生息するカワニナ(タニシのような貝類)を食べるためカワニナがいなくなると生きていけないためです。

平成に入って間もない頃、地域の人々は街おこしとしてホタルが再び舞う守山市に戻すべく立ち上がります。平成2年に守山市民運動公園内に『ほたるの森資料館』を設立し、ホタルの生態やかつての守山市と蛍の歴史を知ることで環境改善への啓蒙を行いました。この資料館は現在も公園内にあり、ほたる再生事業の象徴となっています。公園内にはきれいな水の流れる小川が整備され、ホタルが自生できる環境づくりが推進されました。
また、平成11年には『ほたる条例』が制定され、環境の改善とホタルの保護・繁殖に向けて活動は本格化していきます。市民・自治体を始め、学校や研究者などが一体となり根気強く活動を行ってきた結果、少しずつホタルの光が街によみがえってきました。平成16年から5月下旬〜6月頭頃に「ほたるパーク&ウォーク」というホタルの観賞イベントと関連のイベントが市内で開催され、訪れる人々の数は年々増えています。私もここ数年毎年参加しています。

街おこしの火がついてから20年あまりたった今、公園内だけでなく、市内の河川や田んぼの用水路でも野生化したゲンジボタルを見ることができます。特に目田川(めたがわ)は、運動公園に次ぐ蛍の観賞スポットになっています。
私の自宅の周りもほぼ田んぼですが、夜8時頃外を歩くと用水路の脇の草むらにホタルを何匹も見つけることができます。2年ほど前には自宅の庭でも迷いこんだ蛍を観賞することができました。

まだまだかつての守山市には遠いかもしれませんが、着実にホタルの数は増え、それはつまり環境が改善されつつある証でもあります。
私の祖母が昔に見た光景を、自分の子どもたちに見せてやれるように、ささやかながら貢献できればと思っています。ぜひ、皆さんも機会があれば「ホタルの住む街 守山」に立ち寄ってみてください。(蛍が見れるのは10日間程度だそうなので時期は外さないでくださいね!)

▼自宅そばの川辺の蛍(スマホでの撮影のため写りは悪いですが… 5月31日撮影)
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