苔園芸の情報サイト〜苔日和 (こけびより) 

初心者大歓迎!苔を身近に楽しみたい、そんな苔好きのための情報サイトです。苔の基本情報から、苔の育て方や苔庭づくり、苔園芸など。

    

*

【苔庭作り】初心者でも失敗しにくい苔の植え付け時期はいつ?

      2016/03/05

 
[`evernote` not found]
Pocket

一般的な植木や草花の多くは、植え付けや植え替えの適期がありますよね。
では、苔庭を作ろうと考えた時、苔の植え付けに適期というのはあるのでしょうか?
今回のテーマは苔の植え付け時期についてです。初心者でも失敗しにくいおすすめのタイミングについて解説します。
これからするお話は、そう長くはない私の育成経験とインプットしてきた情報を元にした提案と仮説ですので、学問的視点から見たらハズレてるところもあるかもしれません。私は自分が試した結果良ければ正解、失敗すれば不正解と考えるタイプなのでご了承の上読み進めていただけると幸いです。

苔の植えつけのおすすめの時期は3月~5月、次に9月~10月頃

実際は、貼りゴケでも蒔きゴケでも、植えつけ自体は通年可能です。苔庭づくりの初心者の方に蒔きゴケはおすすめしないので、ここでは貼りゴケによる植えつけをするという前提でお話しいたします。
「貼りゴケ法って何?」という方は過去の記事で解説しておりますのでそちらも合わせてご確認ください。

ベストなのは、梅雨に入るまでに定着を目指す

3月になると徐々に春の気配がやってきて、気温上昇し始めます。週間天気予報で、最低気温が0度を下回らない日が目立ってきたら苔の植えつけの計画を始めましょう。0度以下だと霜柱が立つことがあるため、せっかく貼った苔が剥がれる原因になります。逸る気持ちを少し抑えて、最低気温が10度近くまで上がる日が多くなったら植えつけします。
この頃がおすすめなのには理由があります。

苔の生長が旺盛になり始める時期だから

寒い冬を乗り越え、気温が上昇し始めると苔はまた生長を開始します。3月くらいになると、下の写真のように苔の先端から新しい葉が芽吹いてきます。新芽も発芽します。溜めていたエネルギーを一気に放出する、この勢いを利用することで定着率を上げていきます。
▼3月に入り生長を再開する杉苔
wpid-dsc_0978.jpg

梅雨の時期は、降雨が多くて水やりは楽になるのですが、天気が悪い日が続くと苔があまり光合成できないので生長スピードが落ちます。仮根を持つ杉苔は、植えつけ培養土に仮根が根付いてはじめて定着と言える状態になります。梅雨までに定着させることを目標にしましょう。

秋口は台風シーズンが去ってから

次のタイミングとしては、夏の暑さがやわらぎ、寒くなって苔の生長が止まるまでに定着を目指します。9月下旬~10月いっぱいくらいが目安だと思います。ただ、9月~10月中旬くらいまでは台風がよく発生する時期ですので、関東以西の地域は台風シーズンが去るのを待ってからすぐ植えつけしましょう。まだ生長している時期なので、発芽や仮根の伸びなどが期待できます。

なぜ初心者の方に夏場、冬場の植えつけをおすすめしないか

実際のところは、苔の植えつけは通年可能です。「おいおい、今までの説明はなんだったんだ」と怒らないでください。特に夏場、冬場、あるいはその直前の時期の植えつけを初心者の方におすすめできないのにはちゃんと理由があります。

キーワードは”乾燥”

夏の日射し、冬の風による乾燥は苔の生育上天敵です。苔の生産業者や、ある程度苔の育成経験のある方は夏場や冬場の苔の管理方法を知っているからこそ乗り切ることができるのです。乾燥させないために、水やりをしっかりやればいいと言えばそうなのですが、夏場は水やりのタイミングを間違えると蒸れや葉焼けを引き起こし、冬場は本来水やりをそんなにする必要がないので過剰になりがちです。こういった管理に関する若干の難度もそうですが、もう一つ苔の性質的な特徴という理由があります。
貼りゴケの場合、購入した苔にしろどこかから採取した苔にしろ、植えつけた後にはだいたいの確率で環境の変化による変色などが起こります。よほど環境に大きなギャップがない限りたちまち枯れてしまうようなことはありませんが、少なからず環境の変化に反応しているわけですから、通常よりは弱った状態になっています。それに強烈な乾燥という追い打ちをかけるのはリスクがあるのはご想像がつくかと思います。特に杉苔は要注意です。

購入する苔シートは密度の高いものを

貼りゴケ用の苔はマット状ですから、ある程度苔と苔の間に水分を貯めておけるので多少の乾燥にも耐えることはできます。杉苔の苔シートを購入する際はできるだけ苔密度の高い商品を選ぶようにしましょう。

蒔きゴケの場合の適期

最後に、ある程度中級者以上の方向けに、蒔きゴケの場合のおすすめの時期についてお伝えします。

育苗箱・プランターなどの栽培は通年OK

苔の増産目的で育苗箱やプランター栽培する場合は、定着が目的ではなく苔シート(マット)を作ることが目的ですし、発芽させてある程度生えそろえるまで日光を遮るなどの対策をされるでしょうから時期はいつでも良いと思います。ただ、気温はある程度発芽率に関係があるでしょうから、私はできるだけ暑い夏が来るまでに生えそろうように3月あたりを目安にしています。

庭などに直接蒔く場合は2月~3月、もしくは10月

基本的な考え方は上記初心者の方向けにおすすめした理由と同じです。暑い夏が来る前に、そして寒い冬が来る前にある程度生えそろった状態にもっていくことを目標にします。しかし、よほど管理がしっかりしていないと、たいがい庭への直蒔きは発芽までの時間がかかりますので、10月だと発芽するかしないかのタイミングで気温が下がってしまう可能性があります。かといって時期を早めると、台風に当たり、大雨や風で種ゴケが動いてしまう可能性が出てきます。
ですのでベストは2月~3月です。霜が降りなくなったら蒔きゴケします。

以上、苔庭作りの参考になれば幸いです。

[`evernote` not found]
Pocket

     

スポンサーリンク

          

▼「苔日和」サイトマップへジャンプします

サイトマップへジャンプします
    

 - 苔の種類・育て方, 苔庭づくり・ガーデニング

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  この記事を読んだ人が他に読んだ記事